「トパーズ」は冷戦時代のキューバが舞台のヒッチコックお得意のスパイ物。
大方の評論家からは失敗作とされていて、それにビッグ・ネームのスターが出演していないということもあってかTV放映もほとんどされたことのない作品。
年代的にはにはポール・ニューマンとジュリー・アンドリュースが出てた「引き裂かれたカーテン」(66)と晩年の傑作と言われる「フレンジー」(72)の間に作られた一本です。
確かにこれといったスターが出ていないために地味な印象なんだけど、それでもこれぞヒッチコック・タッチと言いたいシーンが何か所かあって十分楽しめる出来でした。
特にジョン・ヴァーノンに撃たれたカリン・ドールが倒れるときの俯瞰ショット。
床に広がる紫のドレスの裾が彼女から流れ出る血をイメージさせるところなんて、そんじょそこらの映画では出会えません。

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