2009年04月04日

英語を喋るドイツ人

先日「文雀」(08)のサントラがやっと届きました!
いろいろと情報を頂いたmicchiiさん、ほんとにどもでした。
ここんところ毎日聴いてるけど、桜が咲いた今時分の季節にちょうどマッチしてます。

この映画のことを「ノワール・ミュージカルだ!」と書きましたけど、クライマックスの雨のスリ対決のシーンの曲が"Ballet of the Umbrellas"とゆータイトルになってるのを見て思わずニヤリとしちゃいました。
うん、まさに『傘のバレエ』ってシーンでしたよ。


さてさて、あっという間に今年も3ヶ月が過ぎちゃったけど、今年はなんだかコレだってゆー映画に出会えてません。
4月に観てみたいと思うものは左サイドにピックアップしましたけど、どーでしょうか?

この中でも都内では2館で上映される「チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室」(07)に密かに期待してます。
なんか久しぶりの学園物って気がします。
それに昔は学園物で生徒役だったロバート・ダウニーJrがすっかり復活を果たしてアル中の校長先生役ってのも気になるしね。

charliebartlett.jpg
「チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室」オフィシャル・サイト

3月の劇場での鑑賞は

3/15「ダウト−あるカトリック学校で−」(08)チネチッタ川崎
3/22「フィッシュストーリー」(09)チネチッタ川崎
3/29「ワルキューレ」(08)TOHOシネマズ川崎

以上3本でした。


「ダウト」はいかにも舞台劇の映画化といった映画。
監督は懐かしや、「月の輝く夜に」(87)のジョン・パトリック・シャンリーです。
今回は初監督作だった「ジョー、満月の島へ行く」(90)と比べたら随分と演出の腕は上がったものの、映画独自の面白さには欠けるかな。
メリル・ストリープフィリップ・シーモア・ホフマンの名優二人が上手いのはもう今更驚かないしね。

doubt2.jpg
メ「アナタ、その芝居ちょっとやり過ぎじゃない?」
ホ「すみません。でもアナタに言われたくはないなぁ。」




「フィッシュストーリー」は内容については前回触れた通り。
エピソードのつながりにこだわり過ぎで全体として印象が散漫になってしまったってところが残念。

でもこの映画はパンフレットが凝ってましてね。
どんなのかと言うと、アナログ・レコードのEP盤のサイズになってます。
で、中にライナーノーツみたいな感じでパンフが入ってる。
ジョン・キューザック「ハイ・フィデリティ」がやっぱり同じようなレコードジャケットのデザインのパンフだったけど、こーゆー遊びは大歓迎。
もっとやってほしいです。


「ワルキューレ」はなんとなく昔の戦争映画の匂いがして見たかった一本でした。
もちろん現代では戦争映画は純粋な娯楽映画としては成立しないし、ヒトラーが暗殺されなかったという史実も知ってるわけで、だからこの映画も後半が尻つぼみになる可能性が大なのも予想してました。

戦争映画が娯楽映画として成立してたのっていつぐらいまでだったんだろ?
やっぱり70年代初めまでかなあ?
「遠すぎた橋」(77)が公開された時に随分と久々に作られた戦争映画って印象だったし、むしろ時代遅れだなって感じたりもしてた。
なんせその頃はもう「タクシー・ドライバー」(75)や「ローリング・サンダー」(77)といったベトナム帰還兵の話が作られてたからね。
それ以降は戦争映画といったら「地獄の黙示録」(79)に代表される「ベトナム戦争」の話ばっかりになるし、その後に続く湾岸戦争やイラク戦争などを題材にした映画も最早「娯楽映画」じゃなかった。
まあ中には「スリーキングス」(99)みたいな「宝探し」を盛り込んだ戦争映画なんてのもあって娯楽映画としての面白さを久々に思い出させるものもあったけど、これは例外中の例外ですね。

今は戦争を題材にした娯楽映画なんて不謹慎だみたいな雰囲気になっちゃってんでしょうね、多分。
そんなに娯楽を撮りたきゃ宇宙で撮れってなもんです。

まあそんな戦争映画の歴史的なことは置いとくとして、「ワルキューレ」はやっぱり久々の戦争映画って感じでしたよ。
ヒトラー暗殺に向けてのもっとワクワクする感じ欲しいなとは思ったけど、でも楽しめましたよ。
トム・クルーズ以外にドイツ将校を演じてるのがトム・ウィルキンソン、ケネス・ブラナー、ビル・ナイ、テレンス・スタンプといったイギリス勢とゆーのもなんか面白かった。

ところで当たり前の話なんですけど、この映画はハリウッド映画ですから登場人物はドイツ将校ながらみーんな英語を喋るわけです。
これも戦争映画では当たり前のことで、「大脱走」だって連合軍の捕虜と収容所のドイツ兵は普通に英語で会話が成り立ってたしね。

で、この映画ではイツ人の話なのに誰もが英語を喋るとゆーことにエクスキューズがありました。
それはオープニングのトム君のモノローグが最初はドイツ語で、それが途中から英語に変わるとゆーもの。
特別新しい試みでもないし、別にそんなことしなくてもいーのにとは思いましたけどね。

それで思い出したのが「メル・ブルックスの大脱走」
こちらの舞台はポーランドのワルシャワ。
主人公である舞台役者のメル・ブルックスアン・バンクロフトはポーランド人。
従って映画のオープニングで2人が舞台上で踊って歌うナンバーもポーランド語。
曲は"Sweet Georgia Brown"でした。
すると突然、「観客と出演者に混乱を招かぬように、今後この映画では英語を使用させていただきます。」といった内容の場内アナウンス風のナレーションが入る。
それを聞いたブルックス夫妻が「やっとポーランド語から解放された」といった雰囲気でホッと一息つくというもの。
戦争映画では敵対する国の人間同士でもみんな英語を話すという矛盾を逆手に取った洒落たギャグでした。


↓ランキングもどーか、ひとつ。
banner_01.gif

アクセス解析



posted by 5011 at 10:40| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんちや。

そういわれればいまどき「娯楽」映画で史実の戦争映画ってあまり無いですね。ファンタジーにしても300みたいに「ペルシア人を悪者にしてている」と抗議が来たりして。いろいろ政治的に大変なんでしょうねえ。

ワルキューレは、見ていないのですがベンジャミン・バトンを見に行ったときに予告編やってまして、ちょっと面白そうだなと。一緒に行ったのがドイツ人の女の子なんですが、彼女「なんでみんな英語なのかなあ。ドイツ人じゃないし」と日本語でつぶやいてました(笑)。
先日「空軍大戦略(1969)」を見ましたが、ちゃんとドイツ軍はドイツ語でしゃべってました。イギリス映画はそういうところこだわっているんでしょうか。

ではでは。

Posted by ptd at 2009年04月12日 13:02
『文雀』サントラ、ついにゲットされましたか!

今の季節にほんとにぴったりですよね。
おっしゃるように、曲名にもニヤリでした。

トーさんの映画はいつも音楽も素晴らしいので、今後もこうやって単品でサントラ出してほしいですよね。
Posted by micchii at 2009年04月12日 15:43
ptdさん、どもです。

>そういわれればいまどき「娯楽」映画で史実の戦争映画ってあまり無いですね。

ですよね。
やっぱりベトナム戦争以降は軽々しく「娯楽」としては扱えなくなってるんでしょうね。
西部劇がインディアン=悪者ってできなくなっちゃったのと同じで。


>一緒に行ったのがドイツ人の女の子なんですが、彼女「なんでみんな英語なのかなあ。ドイツ人じゃないし」と日本語でつぶやいてました(笑)。

ドイツ人の人がナチスを悪役にした映画を見るとどう感じるんでしょうかね?
もちろんヒトラーが悪いわけだけど、ハリウッドの娯楽映画でたびたび東条英機を悪役にした映画があったとしたら、それはそれとして自分は楽しめるかなあとか昔は思ったりしてました。
Posted by 5011 at 2009年04月13日 23:36
micchii師匠、どもです。

いろいろアドバイスもらって、結局HMVで入荷待ちしました。
「文雀」のオープニングでサイモン・ヤムが家から自転車で出ていくところまでのなんとも言えない雰囲気がサントラを聴いてまた蘇りました。
早く日本語版のDVDが出てほしいです。
その前に一般公開してほしいですね。
Posted by 5011 at 2009年04月13日 23:39
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/116590364
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック