2009年04月16日

ロシア大使館より愛をこめて…?

この前の土曜日は仕事で麻布にあるロシア大使館へ。
年に何度かあるんだけど、この日は少し早めに家を出て、いつもは神谷町で下車するところを地下鉄を六本木で降りてしばし近所を散歩したりしてた。
なんで散歩かって?
別に六本木ヒルズとかおっ洒落〜な所に興味があるわけじゃないんだけどね。
まあ気候もいいし、この辺は坂も多くて散歩するには面白いっちゃあ面白い場所ではあるしね。
やっぱりねぇ、坂のある街ってのはいいですよねぇ。
でも一番の理由は、前にもちょっと記事にしたことあるけど、実は5年前に亡くなった父親がこの辺の生まれだったってことかな。
「この辺」となんか曖昧な言い方になってしまうのは父親の実家が東京オリンピックの時の道路整備で立ち退きにあってしまって今では家がなくなってしまってるからで、当然オリンピックの頃にはまだ3歳のぼくが記憶しているはずもない。
だから全く知らんのですわ。


未だにぼくの本籍地はここになってて、住所だと六本木3-66となってます。
でも地図検索とかしてみてもこの番地ってのが見当たらないんですよね。
おまけにうちの父親は生前もまったく昔の話とかを子供にはしなかった人なんですね。
まあその辺は息子も似てたりするとこもあるんですが…。
だから以前の町名だと「麻布箪笥町」ということくらいしか知らないという有様です。
で、なんとなく以前からゆっくり歩いてみたいなあとは思っていたわけです。




インターネットで麻布を調べてみたら「麻布箪笥町」は『六本木から溜池に向かう六本木通りの斜面沿いの谷を中心にした町。』とあったりしてます。
現在の首都高速の3号線と環状線が交差する谷町ジャンクションの辺りですね。
3号線が出来たのが東京オリンピックの時で、その際に下を通る六本木通りも大幅に拡張されたらしいので、父親の実家は六本木通りに面していたか、谷町ジャンクションの高架に引っ掛かって立ち退きとなったんでしょう。

さてロシア大使館は六本木の交差点を外苑東通りに入って真っ直ぐ行くと右側にある。
ここは今でも昔の町名が残っていて「麻布狸穴(まみあな)町」と言う。
普通は読めないよね、この町名は。
夜、家に帰って母親に今日は何処行ってたと聞かれたので「ロシア大使館」だと答えると、「ああ、狸穴町ね」と。
よく知ってるねと聞くと父親から「子供の頃はよく狸穴のあたりで遊んだ」と聞かされたからだと言う。
そーだったんだぁ。

外苑東通りを六本木交差点から来る途中には落語の「黄金餅」にも出てくる「おかめ団子」で有名な団子屋があったという「飯倉片町」の交差点があるんだけど、この「黄金餅」の『言いたて』についてはこれも以前に記事(朝イチ!シネマ「間宮兄弟」)にしてます。

「黄金餅」は金の亡者の西念さんの死体を棺桶代わりの漬物樽に入れて長屋の連中が上野から麻布絶口釜無村の目蓮寺まで運び、お弔いの後に死体をかっさばいて金を取り出すとゆースプラッター落語ですけど、その時の道順としては神谷町から飯倉の交差点を外苑東通りに右折して六本木に向かって歩いてくるという感じ。
で、飯倉片町で左折して永坂を下って麻布十番に出るというルートです。
目的地の麻布絶口釜無村の目蓮寺というのは架空のお寺なんですけど、麻布には実際お寺や神社が多くて、字は違うものの「絶江坂」という場所もあったりします。
スタート地点の上野から麻布まで約13qの距離ですけど、これを歩いてみるのも面白いかも。
ちなみにGoolgeのストリートビューでルート検索すると、当然ですけどいきなり高速に乗っちゃいます。(笑)


話がちょっと横にそれちゃいましたね。
飯倉片町の交差点のその左手には「麻布小学校」があって、どうやら父親はそこへ行ってたらしい。
だとすればそこから狸穴町はすぐ近くだし十分に子供の遊べる半径ですね。


外苑東通りを飯倉方面に向かって歩いてくると、ちょうど真正面に東京タワーが視界に入ります。
東京タワーが出来た昭和33年は姉の生まれた年で、その頃はもう父親夫婦は麻布から三鷹に越していたんで、父親が麻布で東京タワーを見るということはあまり無かったのかもしれません。
もちろん狸穴で遊んでいたという子供時分には見えるわけもない。
でもたまに実家に帰ったときなどに、どんな気持ちで東京タワーを見てたのかなあなんて考えたりして、まあちょっとした「ルーツ探し」の散歩ではありました。



大きな地図で見る



さて、以前の麻布箪笥町あたりの六本木3丁目にはシネマート六本木という映画館があります。
ぼくは利用したことはないんだけどアジア系の映画がよくかかってる劇場で、そこもちょっと寄って見てきたら、「天使の眼、野獣の街」が夜7時台に1回だけ上映してました。
あと置いてあったチラシの中に「イー・トンシン監督映画祭」というのがあって、どうやらジャッキー・チェンの新作の「新宿インシデント」(09)の公開に合わせた企画のようです。

この監督の以前にDVDで観た「ワンナイト・イン・モンコック」(04)が面白かった。
香港の暗黒組織の対立に若い男女が呑み込まれてゆくとゆーノワール物なんだけど、ジョン・ウージョニー・トーの描くノワール物とはまた違った面白さで。
ジョン・ウーみたいなケレン味があるわけでなく、かといってジョニー・トーみたいにスタイリッシュって感じでもない。
でも手持ちカメラを多用した映像がドキュメンタリー的な効果を出していて、緊迫感のある映画でした。
「新宿インシデント」も予告を見る限りは大陸からやってくる若者が裏社会の抗争の合間で生きていくという話みたいで「ワンナイト・イン・モンコック」とよく似てるし、今回映画祭の目玉として上映される「プロテージ/偽りの絆」(07未)の方はやはり裏社会の麻薬の話みたいで、この3本は三部作として捉えられてるみたいですね。
とりあえず気になる映画ではあります。









↓ランキングも、ボチボチです。
banner_01.gif

アクセス解析

posted by 5011 at 15:45| Comment(7) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
読んでいて楽しかったです。ありがとうございます。
Posted by なお at 2009年04月17日 08:37
麻布・六本木界隈は、”外国人の方が多い街”で、”夜の街”という印象が強いですよね。
ヒルズやミッドタウンができて、また一段と雰囲気が変わり、昼の顔もできました。
でも、昔の面影は戻らない。

街を自分の足で歩くと、坂に気付きますね。
傾斜は地図やストリートビューではわからないもので…。
東京って意外と坂が多いですよね。

スプラッターもあったんだ…
落語はやっぱり奥が深いなぁ。

Posted by nbm at 2009年04月17日 09:41
おじちゃんがそんな都会人だとは知らなかったわ
まあ一緒に遊んでいたころはかたつむりの競争なんてしてたからね〜知らなくて当たり前か
5月は時間できそうだからおばちゃんに会いに行きたいな
Posted by でぶっち at 2009年04月18日 13:07
nbmさん、どもです。

>街を自分の足で歩くと、坂に気付きますね。
傾斜は地図やストリートビューではわからないもので…。

そうなんですよね。
東京タワーもなんか凄い斜面に立ってますしね。
後はスピードですかね。
車と自転車と徒歩と。
それぞれのスピードによって目に入ってくるものが違ってくるから不思議。


>スプラッターもあったんだ…

「黄金餅」は異色ですよ。
なんせエンディングは死体から取り出したお金を元手に大儲けって話ですから。
「言い立て」の部分が無かったら消えてしまっていた話かも知れません。
ちなみに焼き場に行って火葬にする時には「半焼けにしてくれ!」って言ってます。



Posted by 5011 at 2009年04月19日 10:02
でぶっち、どもね。

>おじちゃんがそんな都会人だとは知らなかったわ

でも最近知ったんだけど、曾祖父さんは大阪の人だったらしいんだよね。


>5月は時間できそうだからおばちゃんに会いに行きたいな

是非是非。
最近は母親は外出してないんで家族以外の人と会うのも喜ぶと思うし。
多分、泣いて喜びまっせ!
Posted by 5011 at 2009年04月19日 10:14
『ワンナイト イン モンコック』はいい映画でしたね〜。
主演の二人もいいんですが、アレックス・フォンとラム・シューがほんとに素晴らしい。
ラム・シューに泣かされたのは、後にも先にもこの映画だけです。
Posted by micchii at 2009年04月22日 14:35
micchiiさん、ども&TBもどもども。

『ワンナイト イン モンコック』はノワール物でもあり、警察物でもありで、とにかく緊迫感のある映画でしたよね。
もちろんセシリア・チャンも良かったし。(笑)

イー・トンシン監督って「社会派」ってレッテルを張られてるみたいですけど、でも十分に娯楽映画になってるところが好きですね。
「新宿インシデント」も気になるところです。

Posted by 5011 at 2009年04月23日 20:40
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/117427922
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック

『ワンナイト イン モンコック』(2004/イー・トンシン)
Excerpt: 大陸からやってきた殺し屋フー(ダニエル・ウー)。腕は立つものの、人を殺したことなどない田舎の若者。チンピラにからまれていた娼婦タ...
Weblog: 愛すべき映画たち
Tracked: 2009-04-22 14:33