2009年06月30日

ファラとゴールディ 2人のブロンド

ファラ・フォーセットが死んじゃいましたね。
まだ62歳だよ。

マスコミでは「チャーリーズ・エンジェル」で一世を風靡したってニュアンスが多いですね。
もちろんそうなんだけど、ぼくなんかはファラと言ったらやっぱりこのポスターを思い出す。

farrah2.jpg


このポスターはアメリカではとにかく爆発的な人気だったみたいです。
ほぼ同時期に始まったTVシリーズの「地上最強の美女たち!/チャーリーズ・エンジェル」(76)も大ヒットしちゃって、彼女のヘア・スタイルは「ファラ・カット」としてあっという間に世の女性たちの真似するところとなったわけです。
なんでも「サタデーナイト・フィーバー」(77)のジョン・トラボルタの部屋の中にもこのポスターが貼ってあったりしたみたいですしね。

彼女は新しいセックス・シンボルになったわけだけど、よく見ればエラ張ってるし、今までの肉感的なだけのセックス・シンボルとはちょっと違ってました。
ヘア・スタイルのゴージャスさとは相反して健康的な魅力があった。
ニコッととゆーよりも下手すればガハハって感じの笑い顔もスターっぽくなくて親近感があった。
その辺が日本でもかなりの人気が出た理由だと思う。

1976年に始まった「チャーリーズ・エンジェル」は5シーズン続いたけど、でもファラは最初の1年しかレギュラー出演してません。
リアルタイムで見ていた人間としては、えっ、そーだっけって感じですね。
アラン・ラッドの娘のシェリル・ラッドがファラの妹という設定でレギュラーになったのは2ndシーズンからだったんだ。

まあその頃はあまりにも人気が一気に出ちゃったんで、もう映画へ進出するしかないって雰囲気だったんでしょうね。
そして作られたファラの映画初主演作が「シャレード'79」(78)です。
(ちなみに79と言いながら日本公開は1978年の12月16日。まあつまりは1979年のお正月映画だったわけですね)
でも肝心の映画の出来はパッとせずで。
「シャレード」では封印(?)してたお色気を出してがんばりましょと主演したのが「サンバーン」(79)。
がしかし。
これまたあまりパッとしないもんだから、じゃあお次はSFに挑戦よとばかりに出演したのが「スペース・サタン」(80)でした。
結局オールスター映画「キャノンボール」(80)に出演したあたりでまたTVの世界へと戻って行くことに。
で、皮肉なことにその頃には「チャーリーズ・エンジェル」も終わっちゃうしといった感じで…。

farrah3.jpg
「ファラ!! あなたはちょっと危険すぎる」
なんか時代を感じさせるコピーですなあ。



でも、どこで歯車が狂ったんでしょうね。
夫だったリー・メージャースとも別れちゃうし。(昭和っ子にはファラ・フォーセット・メージャースという名前の方が馴染みがあります・笑)
やっぱり「チャーリーズ・エンジェル」のイメージが強すぎたかな。
普通の主婦みたいな役柄ではお客が満足しなかった。
あとは「シャレード'79」か。
何事も最初が肝心だしね。


実は以前にも記事にしたことがあるんだけどファラの映画初主演作として「「ファール・プレイ」(78)にキャスティングされてたことがあるみたいなんですよ。
「シャレード'79」がアメリカで公開されたのが1978年の9/23で、「ファール・プレイ」は7/16。
どちらも女性が主人公のサスペンスタッチのラブ・ロマンス物で、多分製作時期も同じぐらいだったんじゃないですかね。
となると、ファラの元には2本のオファーがあったんじゃないかって憶測ができるんですよね。

「シャレード'79」の監督は「ラスト・アメリカン・ヒーロー」(73)や「リップスティック」(76)といった実績のあるラモント・ジョンソン
一方の「ファール・プレイ」はこれが初監督作となるコリン・ヒギンズ
共演者は「シャレード」はロマンス物に初挑戦の若手で有望株のジェフ・ブリッジス
かたや「ファール・プレイ」の方はTVで人気はあるものの映画初主演になるコメディアンのチェビー・チェイスでした。
おまけに監督自ら脚本を書く「ファール・プレイ」に対して「シャレード」は傑作「十二人の怒れる男」(57)の大御所レジナルド・ローズ
こうなったら「シャレード」を選んじゃうよね、普通は。
当時のゴールディ・ホーンとファラの人気を比べても、どう見たってファラの方が優先権があっただろうと思えるし。

だいたいこの二人ってちょっと似てるんですよね。
年齢はゴールディの方が2歳年上になるけど、共にブロンドで役者同士の結婚をして、そして離婚。
その後、ファラはライアン・オニールと結婚という形はとらずに関係を続けたし、ゴールディの方はカート・ラッセルとやっぱり長年パートナーとしての関係を保ってる。

「ファール・プレイ」はそれまでのゴールディがキュートで陽気な女の子といったイメージから、その可愛さはそのままに大人の女の魅力も出し始めた映画だった。
で、その後はゴールディにしか出来ないといったコメディを連発。
そう考えるとファラが「ファール・プレイ」に出てたらどうなったんだろうって余計思っちゃいますね。

それからファラは完全に過去の人になっちゃった。
TV「アリー・My・ラブ」にゲスト出演したりしてたけど、やっぱりTVの人って感じでね。
それがロバート・アルトマン「Dr.Tと女たち」(00)でアルトマンお得意のオールスターキャストのひとりとして久々に登場したファラを見て、ちょっとびっくりしたんですよ。
なんかアルトマンとファラって頭ん中で結び付かなかったんだよね。

「Dr.T〜」の主演はリチャード・ギア
ギアの役どころはモテモテの婦人科医で、患者はもちろん婦長のシェリー・ロングとかもギアに惚れちゃってます。
で、ギアはギアでケイト・ハドソンの娘とかもいるのにヘレン・ハントに惹かれちゃったりしてるわけです。
で、そのギアの奥さんやってたのがファラで、彼女はちょっと精神を病んじゃって幼児に退行してるって設定でした。
印象的なのがショッピング・モールの噴水だかのある広場でファラがスッポンポンになっちゃうシーンがあるんだけど、それが魅力的だったんだなあ。
セクシーなだけじゃなくて、セクシーでいてチャーミングという昔のファラの魅力が当時50代に入っていた「Dr.T〜」の彼女にはまだあったんですよ。
こんな感じだったらひと味違ったバイ・プレイヤーとしても活躍できただろうにな。
残念。

farrah1.jpg
ご冥福をお祈りいたします。


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posted by 5011 at 15:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どうも。
ん?ゴールディは当時すでに若手実力派コメディ女優だったような気が・・・。「サボテンの花」とかですでに大御所たちをくっちゃてました。ポスト・ジェーン・フォンダという感じだったかな?
ファラとくくるならやっぱりボー・デレクですね。女優というよりはピンナップガールが映画にも出たという印象。
「ファールプレイ」ももしファラが出ていたら安い駄作になり下がっていたんだと思いますよ。
ファラも出来ない演技をしようとかしないでボー・デレクのように演技を放棄すれば良かったんじゃないでしょうかね。ボーは演技しないのにも関わらず「テン」という良作に多大な貢献をしていますもんね。(笑)
なにはともわれ・・・スカッ!とした美しさの人でした。この人の美の系統はキャメロン・ディアスが引き継いでいるように思います。
ご冥福を・・・。
Posted by c.mama at 2009年07月01日 09:44
c.mamaさん、どもです。

>ん?ゴールディは当時すでに若手実力派コメディ女優だったような気が・・・。

確かにね。
でも、まだ助演クラスのちょっと変わった女の子キャラだったから。
「続・激突カージャック!」や「シャンプー」あたりまでは。
ヨーロッパでジャンカルロ・ジャンニーニと共演したりとか。

だから「プライベート・ベンジャミン」に繋がる一枚看板へのステップとして「ファール・プレイ」はターニング・ポイントだったと思いますよ。

ボー・デレクも懐かしいねぇ。
ちょっとキム・ノヴァクに似てたかな。
今思うと彼女って元祖・叶姉妹みたいな人でしたね。
己の肉体こそが全てじゃー!って感じ。
Posted by 5011 at 2009年07月01日 20:42
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