映画は「アフター・スクール」(08)。
これ見たかったんですよ。
とゆーことで、昨日(5/5)、九段会館まで観にいってきました。
監督の内田けんじはデビュー作「運命じゃない人」(04)でタランティーノの「パルプ・フィクション」(94)ばりの時制を自在に操ったサスペンス・ラブ・コメディの快作を撮った人。
低予算映画にありがちな自己満足的なところがなくて、エンタテイメント路線一直線といった感じが心地よい映画でした。
そしてこの新作「アフター・スクール」も前作に勝るとも劣らない緻密な脚本で構成された極上のエンタテイメント作品に仕上がってます。
昨年「キサラギ」(07)に満足したというよーな人なら楽しめること間違いなし。
太鼓判の1本ですよ!
この映画、チラシがジグソー・パズルのデザインになってることでも分かるように「謎解き」と「騙し」の映画です。
「運命じゃない人」が「パルプ・フィクション」なら、さしずめ「アフター・スクール」は「ユージュアル・サスペクツ」(95)と言ったところでしょうかね。
5/24の公開なので、公開前にネタばれ的なことも書けませんからまずはチラシに書かれてるあらすじを。
母校の中学校で働く、人の良い教師・神野(大泉洋)の元に、かつての同級生だと名乗る探偵(佐々木蔵之介)が訪ねてくる。
探偵は、神野の親友で同じく同級生、現在は一流企業に勤めるサラリーマン・木村(堺雅人)の行方を追っていた。
いつのまにか木村探しに巻き込まれてしまう神野。
捜索活動の中、神野の知らない友人・木村の姿が明らかになり、あれよあれよという間に、物語は思いもよらぬ方向へと走り出す…。
とまあ、こんな話でして。
これだけ知ってて普通に客席に座ったら、多分満足できるでしょう。
会場で配られたリピーター用割引を使って、公開されたらまた見にいっちゃうだろーな。
この映画に出てくる「同級生」「探偵」「ヤクザ」という登場人物たちは、実は「運命じゃない人」にも共通していて、大泉洋が演じた他人を疑うことを知らない教師も「運命じゃない人」では「探偵」と中学校からの「同級生」だったサラリーマンとダブります。
ごく普通のサラリーマンや教師という『日常』と、ヤクザという『非日常』の接点として「探偵」を機能させてるのは、当たり前といえば当たり前だけど、そこに「同級生」という要素を付け加えてる分だけハード・ボイルド調に流れていってないのが新しい。
実際にドラマティックな場面は2作とも「同級生」という部分から生まれてるし、脚本の構成の上でもキーポイントにその部分を嵌め込んである。
それにしても、この映画ほど見終わってからキャスティングに納得した映画も珍しい。
大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、常磐貴子といった人気俳優たちの、誰もが持ってるパブリック・イメージを時には上手くいかし、また時には逆手に取っていて、ほんとに感心しちゃいましたよ。
今後、どーいった映画を内田監督が作っていくのかは興味津々だけど、「運命じゃない人」のオフィシャル・サイトのインタビューではビリー・ワイルダーやニール・サイモンが好きと語ってました。
個人的には「運命じゃない人」の携帯番号をゲットする件あたりがこの監督の本質なのではと思っているので、次回作はその辺に焦点を当てたロマンティック・コメディなんかに期待しちゃうなあ。
「いい映画」ってのは沢山あるんだけど、これが「面白い映画」となると少ないもんです。
1年に1本観ることができればマシって感じでしょ。
その数少ない「面白い映画」に出会えて満足。

↓ランキングも、ビロ〜ンと。



書きたいけど書けない映画ってのはツライね。(笑)
試写会なんてほんと何年ぶりだったかな。
試写会って観客がみ〜んな期待してるのがいいやね。
観ようと思って忘れてました。
どこかで予告編を観て「こりゃ面白そう」って思ったきり…。
DVD鑑賞専門にしてるとありがちなことなのですが(笑)
DVDが発売される頃には、観るの忘れてる。
どっかにメモしとかなきゃねぇ。
>DVDが発売される頃には、観るの忘れてる。
どっかにメモしとかなきゃねぇ。
ありますよねぇ。
ぼくの場合はそのメモをどこにやったかを忘れてしまいますが…。
「運命じゃない人」と「アフタースクール」は双子みたいな話ですけど、どっちも面白いですよ。
あれだけの脚本を書いてしまうと2本目が大変ですが、またまた面白いなんて、いよいよ本物ですね。
『アフター・スクール』、今からほんとに楽しみです!
「運命じゃない人」は今度はどんな仕掛けになっとるんじゃいといった感じで見るでしょうし、初めての人は普通に映画を見ていくでしょう。
でも両者とも見事に嵌められてしまうのが「アフター・スクール」です。
話したいけど、話せないもどかしさが劇場公開まで続きます。
ぼくもあと一回は必ず劇場で見ることになるでしょう。
冒頭のやりとりがあれですから、騙されないというのが無理かと思いますが・・・。
おっしゃるように、「同級生」というところにポイントがあるところがいいですね。
ただの、“脚本のテクニック”だけで終わってないですから。
次回作は「同級生」「探偵」「ヤクザ」じゃない話も観てみたいです。
>冒頭のやりとりがあれですから…
そーですよね。
この映画見終わってすぐに冒頭のやりとりを見直したくなりましたもん。
全ての台詞が二重の意味を持ってるとゆーか、実に巧い。
とにかく、この映画って見終わった後に、見た人同士で語り合いたくなる映画なのは間違いないです。